小児科医からこれだけは言わせて

写真が趣味の小児科医が小児臨床の現場のことやカメラのことを記載していく

#インスタ医療団 というハッシュタグについて

正しい情報を発信しようと、Instagramで多くの医師がこのタグつけて情報を発信していますが、中には医師なのかもよくわからない人物が根拠のない情報を流布しています。

 

InstagramTwitterでは誰でも好きなタグをつけることができることが大きな問題です。誰でもパブリッシュできるため、明らかに根拠がないことも多くの人の目に触れてしまいます。本当に注意していただきたいと心から思っています。

 

  • 情報の出どころが明記されていない
  • 既存の治療を否定する内容を繰り返し訴える
  • 自分のセミナーに来訪を促す

 

こういった発信者の情報は疑ってかかってください。

 

間違った民間療法に流れて悲劇的な経過を迎えた症例は数え切れません。

医療は今現在まで、そしてこれからもエビデンスに基づいて進歩していきます。新しい治療が必ずしも良いというわけでもありません。日々基礎研究、臨床研究を行い、世界中の文献を分析してよりよい治療を選択しています。ネットは非常に便利で、まとまった情報を得るのにはとても良い手段です。そこで生じた疑問は、必ずかかりつけの医師に直接聞いてみましょう。信頼できない、納得できないなら、セカンドオピニオンを依頼するというのも手段の一つです。

 

 

この記事を読んだ皆様が、間違った情報に惑わされず、きちんとした診断のもと、よりよい治療を受けられるよう祈っています。

 

このブログでは基本的に教科書やエビデンスレベルの高い文献、UpToDateなどから情報を引用し、噛み砕いてまとめていきます。自分の経験だけで語らないように気をつけています。しかし、すべての情報が正しい、と私から読者の皆様に言うことはできません。詳細は固定ページの免責事項をご一読ください。また、難しい言葉が混じってしまうこともあります。疑問に思うことや、これ間違ってる!といった内容があれば、コメントや問い合わせフォームで記載いただけますと幸いです。必ず目を通して回答します。

 

皆様に、シンプルに、わかりやすく、情報を提供できるようこれからも頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。

 

小児科医あきら